プライマリケア5原則
- 佳嗣 廣川
- 7月15日
- 読了時間: 2分
更新日:10月5日
清風會の理念と「プライマリケア5原則」を未来に引き継ぐPrimaryTouch私は、社会医療法人清風會の理事長として、日々現場に立ちながら考えてきました。医療の根本にあるべき問いは、「私たちは何のために医療をするのか」ということです。
プライマリケアの5原則をいま一度プライマリケアは、以下の5つの原則に支えられています。Accessibility(近接性) 誰もが、いつでも医療につながれること
Coordination(協調性) 多職種が連携して一人を支えること
Comprehensiveness(包括性) 身体・心・生活をまるごと診ること
Continuity(継続性) 一時的でなく、長く寄り添うこと
Accountability(責任性) 地域における医療のあり方に責任を持つことしかし現実には、外来の短時間診療、在宅支援の不足、地域格差…。理念を実現するには、多くの壁があります。
PrimaryTouchが橋渡しするものそこで私たちは、「PrimaryTouch」という仕組みを立ち上げました。これは、単なるアプリやITツールではありません。外来前の問診や生活データをAIが整理し、診察の質を高める
訪問看護では、前日の生活ログから声掛けのポイントを得られる
家族や多職種が同じ“患者像”を共有できるつまり、プライマリケアの5原則を、現場の運用に落とし込む装置なのです。
清風會の想い:支える人も「支えてよかった」と思える医療私が大切にしているのは、「支えられる人」だけでなく、「支える人」も報われる医療です。患者さんが「ここで診てもらえてよかった」と感じる。看護師や医師が「この方を支えられてよかった」と思える。家族が「一緒に見守れてよかった」と実感できる。その三方良しに加えて、地域全体が「この仕組みがあってよかった」と思える未来。そしてさらに、未来世代が「この医療があってよかった」と振り返ることができる関係性。“お客良し・自分よし・地域よし・未来よし”。これが、共に創業してきた武井はいつも口にしますが、これが私たちが目指す医療の姿です。
未来への責任プライマリケアの理想は、40年前から提唱されていました。しかし、現実には十分に根付いていません。なぜでしょうか。それは、現場で実装できる“仕組み”がなかったからです。CCRM(Community Care Relationship Management)は、まさにその欠けていた仕組みです。理念を理念のままにせず、現場で形にする。
PrimaryTouchはその責任を持って、この仕組みを育てていきます。
「生きていてよかった」と思える人生を支えること。「支えてよかった」と思える働き方を守ること。それを両立させるのが、私たちの役割です。